各関連記事から、より細かい年表を見ることができます。
原始時代
B.C.30万年頃
数、大きさ、形といった数学的概念が生まれた。
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【数学史1-1】数学の始まりはいつ? イシャンゴの骨は何を意味する?
約30万年前、人々が数や大きさ、形の違いに気付いたことが数学のはじまりとされています。最初は計算どころか数字すらなかったため、動物の数を数えて記録することですら大変でした。30万年前の人々がどのように数を数え、記録していったのかを解説します。
古代
B.C.1850頃
古代エジプトで、ピラミッドの勾配や土地の面積といった、実生活に基づいた数学が発展。
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【数学史まとめ2】古代エジプトの数学
ナイル川の流域で、土地の測量から始まった古代エジプトの数学。その時代の数学を紐解く資料である『リンド・パピルス』には、象形文字を使って数学の問題と解説が書かれています。その内容としては、実生活に基づく問題が多く、古代エジプトの数学を特徴づけるものと言えるでしょう。この記事では、古代エジプトの数学に関する事柄を年表形式でまとめると共に、この時代の数学を大まかに解説します。
B.C.1750頃
バビロニアで、二次方程式や平方根といった抽象度の高い数学が扱われる。
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【数学史まとめ3】バビロニアの数学
メソポタミアの数学のことを、数学史上では「バビロニアの数学」と言い表します。紀元前1750年頃に数体系が確立していたバビロニア。実生活で使う範囲を超えた数学の記録が粘土板に今も残っています。この記事では、バビロニアの数学に関する事柄を年表形式でまとめると共に、バビロニアが紀元前に誇った高度な数学を大まかに解説します。
数学史 年表(旧バージョン)
B.C. 1000年前後 | 紀元前のインド ・歴史と数字 ・『シュルバスートラ』 |
B.C. 800年頃 | ギリシャ時代(~B.C.350年頃) ・歴史 ・数字 |
B.C. 625頃 | タレス(Thales, B.C.625頃-B.C.547頃) 数学で初めて「証明」を行った。 ・タレスの定理 |
B.C. 569頃 | ピタゴラス(Pytagoras, B.C.569頃-B.C.500頃) 教団を作り、数の研究をした。 ・三平方の定理の証明 |
B.C.6世紀頃 | クレタ人のパラドックス |
B.C. 500頃 | アナクサゴラス(Anaxagoras, B.C.500頃-B.C.428) 牢獄で「円の方形化」問題に没頭した。 |
B.C. 490頃 | ゼノン(Zeno, B.C.490頃-B.C.430頃) アキレスと亀をはじめとするパラドックスをいくつか提起した。 |
B.C. 470頃 | ヒポクラテス(Hippocrates, B.C.470頃-B.C.410頃) 月形図形の研究をした。 |
B.C. 460頃 | ヒッピアス(Hippias, B.C.460頃-不明) 円積線の研究をした。 |
B.C. 460 | デモクリトス(Democritos, B.C.460-B.C.379) 錐体の体積が、柱体の$~\displaystyle \frac{1}{3}~$であることを示した。 |
紀元前5世紀 中頃 | ヒッパソス(Hippasus, 紀元前5世紀中頃-不明) $~2~$の平方根が無理数であることを提起した。 |
B.C. 428頃 | アルキュタス(Archytas, B.C.428頃-B.C.360頃) 立方体倍積問題を、3次元の作図によって解いた。 |
B.C. 427 | プラトン(Plato, B.C.427-B.C.347) アカデメイアを創設し、ギリシャの学問の中心的存在となった。 |
B.C. 415頃 | テアイテトス(Theaetetus, B.C.415頃-B.C.369) $~2~$の平方根が無理数であることを示した。 |
B.C. 408頃 | エウドクソス(Eudoxus, B.C.408頃-B.C.355頃) 比例論や取り尽くし法を発見した。 |
B.C.4世紀頃 | ハゲのパラドックス |
B.C. 390頃 | ディノストラトス(Dinostratus, B.C.390頃-B.C.320頃) 円積線が書ければ、円の方形化ができることを証明した。 |
B.C. 384 | アリストテレス(Aristotle, B.C.384-B.C.322) 証明の手法や言葉をまとめ、数学の学問モデルを確立した。 |
B.C. 380頃 | メナイクモス(Menaechmus, B.C.380頃-B.C.320頃) 円錐曲線を発見した。 |
B.C. 330頃 | ユークリッド(Euclid, B.C.330頃-B.C.275頃)※ ・著書『原論』にこれまでのギリシャ数学についてまとめる。 ・ピタゴラスの定理の証明 |
B.C.3世紀 | エラトステネスの篩 |
B.C. 287 | アルキメデス(~B.C.212) ・ $~\pi~$ の近似 |
B.C. 262 | アポロニウス(~B.C.190) ・アポロニウスの円 ・円錐曲線 |
B.C. 200年前後 | 紀元前の中国 ・歴史 ・数字 ・算木 ・一次方程式 ・円 ・平方根 ・三平方の定理 ・二次方程式 |
B.C.1世紀末 | ヘロンの公式 |
85頃 | プトレマイオス(~165頃) ・トレミーの定理 |
2~3世紀 | ディオファントスの墓 |
476 | アールヤバタ(~550) ・正弦の表 |
598 | ブラフマグプタ(~668) ・ブラフマグプタの公式 |
788 | アル・フワーリズミー(~850) ・二次方程式の解法 ・アラビア数字の伝播 |
1501 | カルダノ(~1576) ・3次方程式の解の公式(1545) |
1510 | レコード(~1558) ・「=」の導入(1557) |
1522 | フェラリ(~1565) ・4次方程式の解の公式(1545) |
1550 | ネイピア(~1617) ・対数の発見 |
1588 | メルセンヌ(~1648) ・メルセンヌ数 |
1598 | カヴァリエリ(~1647) ・カヴァリエリの定理 |
1601 | フェルマー(~1665) ・フェルマーの小定理 ・フェルマーの最終定理 |
1616 | ウォリス(~1703) ・ウォリスの公式(1656) ・ウォリス積分 |
1620 | メルカトル(~1687) ・メルカトル級数(1668) |
1623 | パスカル(~1662) ・パスカルの三角形 ・パスカルの定理 |
1638 | グレゴリー(~1675) ・グレゴリー級数(1671) |
1640頃 | 関 孝和(~1708) ・算法の発展 |
1646 | ライプニッツ(~1716) ・ライプニッツ級数(1674) |
1647 | チェバ(~1734) ・チェバの定理(1678) |
1652 | ロル(~1719) ・ロルの定理(1690) |
1654 | ヤコブ・ベルヌーイ(~1705) ・ベルヌーイ試行 |
1661 | ロピタル(~1704) ・ロピタルの定理 |
1667 | ド・モアブル(~1754) ・ド・モアブルの公式 |
1680 | マチン(~1751) ・マチンの公式 |
1685 | テイラー(~1731) ・テイラーの定理 ・テイラー級数(テイラー展開) |
1690 | ロルの定理 |
1698 | マクローリン(~1746) ・マクローリン級数(マクローリン展開) |
1700 | ダニエル・ベルヌーイ(~1782) ・サンクトペテルブルグのパラドックス(1738) |
1702 | ベイズ(~1761) ・ベイズの定理 |
1707 | オイラー(~1783) ・オイラーの公式 ・オイラーの多面体定理 |
1710 | シンプソン(~1761) ・シンプソンの公式 |
1717 | ダランベール(~1783) ・ダランベールの収束判定法 |
1736 | ラグランジュ(~1813) ・ラグランジュの補間公式 |
1768 | フーリエ(~1830) ・フーリエ級数 |
1777 | ガウス(~1855) ・合同式 ・代数学の基本定理 |
1789 | コーシー(~1857) ・コーシーの収束判定法 ・コーシーの平均値の定理 ・コーシー・リーマンの方程式 |
18世紀末頃 | ナポレオンの定理 |
1806 | ド・モルガン(~1871) ・ド・モルガンの法則 |
1811 | ガロア(~1832) ・ガロア群 |
1826 | リーマン(~1866) ・リーマン予想 |
1854 | ポアンカレ(~1912) ・ポアンカレ予想 |
1876 | 三平方の定理の証明(ジェームズ・A・ガーフィールドの証明) |
1906 | ゲーデル(~1832) ・不完全性定理 |
1910 | コラッツ(~1990) ・コラッツの予想 |
1922 | ラングレーの問題 |
1938 | 三平方の定理の証明(アン・コンディットの証明) |
1953 | ワイルズ ・フェルマーの最終定理の証明 |
1963 | ウラムの螺旋 |
20世紀後半 | エフロンのサイコロ |